……え? 今、後ろから声がしたような……。 それに、凪太郎なんて呼ぶ人 あの人しかいない……。 後ろを振り返ると、やっぱりドアのそばに 凛先輩が立っていて…。 「お前、俺の約束破って何しとんや」 顔は笑ってるけど…… やばい、めちゃくちゃ怒ってる………。 「あの…、日番の仕事してて……」 「お前のクラスの日番は、そんな事までするんか」 そんな事………? 自分の姿を見てハッとなった。 さっき章吾に起こしてもらったままだった。 手は握ったままだし、すごい密着してるのに気付かなかった。