「ぷっ…。お前、何やっとるねん」
恥ずかしいし、この格好だし、1人で起き上がれなかった。
ってか、あんたのせいでこんな格好になってんだけど!!
章吾が…………
そう思って急に恥ずかしくなった。
章吾、さっき何しようとしたの……?
章吾に手を出され、それを支えにやっと起き上がれた。
「あ、ありがと…」
そう言って顔を上げると、また章吾にジッと見られていた。
「俺、お前が……」
ちょっ、ちょっと待って。
「お前がす…」
「ちょっとストップ!!!」
たえられなくなったあたしは思いっきり叫んでしまった。
「……凪太郎?」


