あたしの前の席に、横向で座って、今あたしが書いている日誌をじっと見つめられる。
そんなに見られると書きづらいんだけどな…。
「だぁぁぁ!!もう!!章吾!!今日練習は!?」
「今日自主練やねん」
「じゃあ練習しろよっ!!それか帰れよっ!!」
「なんやねん。せっかく話し相手にでもなったろうかと思て……」
ぶーと膨れっ面の章吾のほっぺを「ぶしゅっ」と潰して「結構!」と言った。
全く…。
これじゃあ邪魔されてるじゃん。
また手を動かそうと下を向いた。
「凪」
「んー?何?」
章吾に名前を呼ばれたが、適当に下を向いて返事をする。
「なぁ、凪」
「もーっ!!な…に……」


