「お兄ちゃん!ご飯ー!!」
ガチャリと開くドア。
お兄ちゃんは身長が大きい。
だから前にぬぉ~んって立たれたら恐いんだよねぇ…。
「ご、ご飯っす…」
あたしの言葉を無視して、あたしを見下ろして上から下まで見るお兄ちゃん。
「な、なに…!?」
あたしがファイティングポーズをして構えると、お兄ちゃんははぁ~…とため息をついた。
「あいつの趣味がわからんわ……」
首をかしげながらそう言って、1階に降りてゆくお兄ちゃん。
………は!?
意味わかんない。
あいつって誰よ!!!?
気になるじゃん!!!
お兄ちゃんといい、凛先輩といい………。
ちゃんと名前を言ってほしいよまったく!!!


