「えっ、先輩!?」
なんなのさぁ~…。
だいたいなんでブスッとされなきゃいけないの?
あたしが“アイツ”をすぐにわからなかったから?
そんなのわからないよねぇ。
それにさっき、章吾の行動も意味わかんなかったし。
あたし…何かした?
まぁ考えても仕方がないか。
帰ろー。
あたしが考えたってわかんないもんね。
急いで教室に戻って鞄を持った瞬間だった。
「凪!!」
教室を勢いよく入ってきたのは凛先輩だった。
「先輩?どうしたん…」
「何で勝手にどっか行くねん!!心配したやろ!!」
「え!?す…すみません」
先輩が勝手にどっか行ったんじゃん。
やっぱ今日の先輩変だよ~…。


