「ご苦労さんやったなぁ。ありがとうな」
ノートとプリントを先生に渡し、職員室を出たあたし達。
「さてと!!章吾ありがとう。部活頑張ってや!!」
バシッと章吾の背中を叩いた。
「いってーーっ!!」
ニヒヒ~と笑いながら手でバイバイとした。
さてと!!鞄取りに行かなくちゃね!!
階段を降りようとしたときだった。
「ちょー待てや」
突然誰かに後ろから左手首を掴まれた。
「章吾?どうしたん?」
章吾が追いかけてきたのだ。
サッカーをしてる時のような真剣な顔。
「章吾?」
長い間章吾と見つめ合ったままだった。
何がしたいんだ??
首を傾げるあたし。


