パシリ少女の運命




お前が委員長に立候補したんだろうがっ!!


結局荷物とか持っていくのは全部あたしだし…。

用事があると、職員室に聞きにいくのもあたしだし…。



委員長!!お前結局なんもやってねーだろうが!!




そう思って委員長をギロッと睨みがえした。


「僕、今日は放課後すぐに塾があるので」


眼鏡をクイッと上げながら言う仕草にムカッとなった。



「わかりました…。みんな早く出してよ…?」



あたしがパシリ体質なのを知っててみんな言ってるんだよ…。

酷すぎる……。








あたしがパシリ体質だと知ったのは、中1の時だった。



お兄ちゃんの為に走り回っているあたしを見て、当時好きだった男の子に言われたのだ。


「三宅ってさぁ。パシリ体質やんなぁ!」


「ぱ、パシリ体質っ!!?」