「やっぱダメだわー…俺、お前のこと好きみたい。」
「…!?流衣、意味わかんない…意味わかんない…っ!!」
あたしはずっと我慢してた。
…幼馴染だと思ってたから。気持ちを伝えたら三人の関係が壊れてしまうと思ったから。
必死に…気持ちをおしつぶしてた。
「俺、ずっと我慢してた。」
「え…?」
「湖都に好きだって言ったら、三人でいれなくなるんじゃないかって…」
「流衣…」
「でも…それ以上にお前のこと好きみてぇ。」
「………っ」
「湖都は?俺の事きらい?」
「…ばかじゃないのっ?あたしだって、あたしだってずっと……」
「ずっと?」
「……好きだった。」
…やっと言えた。たった三文字を言うだけに、どれだけ遠回りしてきたんだろう。