「俺は複数人から好きってチヤホヤされるよりほんとに好きな女の人から好きって言われる方良いなぁ」
と言って、また、わたしをじっと見つめにやっと笑った
「店長のばか、」
こっちが恥ずかしくなることをスラっと言っちゃう店長はずるい
「ふふ、
あ、もう10時過ぎたか。そろそろ帰ろう、家まで送るよ」
「…はい、寂しいな」
「大丈夫、またすぐ会えるよ」
と言いながら、私の頭をそっと撫でた
帰りの車もまた他愛もない話をして
あっという間に家の前に着いた
「あ~…着いちゃった」
寂しそうにそう呟いてシートベルトを外し降りると
店長も車を降りた
「お母さん達に宜しくね、今日はありがと。ひなちゃん」
と言って、またわたしの頭を撫でた
ぺこっと頭を下げていえに入ろうとすると
「ひな」
と初めて呼び捨てにして腕をグッと掴み抱き寄せそっと唇を重ねた
「好きだよ、」
と耳元で囁き、わたしを強く抱き締めた
店長。わたしもあなたがだいすき
と静かに言い自ら店長の頬にキスをし
今日はバイバイをした
