指先からのメッセージ


9月中旬頃


「 ああああ早く卒業したいいい」

わたしは 白山陽菜、高校3年生の食いしん坊の女の子 。
女子校だし恋愛とかもあんまりしてない。

「うるさいな…、まずその伸びきった髪なんとかしろよ」

口調が男っぽいこの子は親友の磯田美空。

「だって!学校では巻けないし!?出掛けるときはセットしてるから良いでしょ!」

「学校でもちゃんしてろよ…」

「まぁ…確かに、髪は半年も切ってないからそろそろ綺麗なぱっつんにでもしようかな」

そう呟きながら、母親に髪切りたいから行きつけの美容室予約しといて!女性の美容師で!とLINEを送った。