指先からのメッセージ


店長との会話が1つ1つ、わたしにとっての癒しにもなっていたのだ。

「、、」

前髪切るときに店長の指先がわたしの鼻に触れてしまった。

「あ、すみません」

と眉を下げ申し訳なさそうに謝る店長だったが、触れられたところはなぜか熱くて、、

あっという間に施術は終わってしまった。

「あ、ありがとうございました、」

と言うと

「良かった、アイロンのしすぎには気をてけてね」

と言って笑いながら、わたしを見た。

笑顔を見るたび胸が高鳴る、、

そして、お母さんが迎えに来てくれて何かを察したのか

「店長~ひなと写真撮って!」

とわたしを店長のほうに押した。

「え!僕ですか!?」

と照れたように驚きながらも写真を撮ってくれた。

その写真は宝物になった、そう店長の横顔を目にしたとき


店長を、いや上本健祐さんを好きになったと確実に気付いたのだ。