三坂さんは眠たそうな声で喋っていたから、僕は三坂さんを見た。

寝てるのか…?寝言…

気づけばもう夕日は沈み月が上がってきていた。

そして、パラパラと雪が降ってきた。

三坂さんは冬だというのに、シャツの上にセーターを羽織ってるだけだった。

「寒いだろうな-。風邪引いちゃったらいけないし…」

僕は、自分の着ているコートを脱いで、三坂さんに着せ、フードを被せた。

寝ている姿の三坂さんを見て僕はドキドキした。

三坂さんがしている恋はきっとこんなビターなものなんだろう…

僕は、自分の肩にもたれている寝ている三坂さんを起こさないように、そっと頬っぺたに甘いキスをした。

「僕も好きになっちゃったみたいだ。三坂さん…」


END...