「え、あ…あたしがっ?」
「そーだけど。何?」
な、何ってー。
「何?じゃないですよ!!何であなたと暮らさなきゃいけないんですかっ!?」
この男はさっきから何を言ってんのよ!
こんなにビックリして何年かあたしの寿命、短くなった自信があるよ。
「それに親だって……」
「お前の両親にはちゃんと許可とったから」
あたしが言い切る前にそう言った。
えぇっ!?
そ、そんな~…。
お父さん、お母さん、娘を名も知らない人と住ませるって…
何考えてるの…
「あ!でも、荷物とかねー?洋服とかないと困りますし…」
一生懸命、反論した。
よっしゃ、勝った!!
…と思ったのに。
「必要最低限のもんは部屋から持ってきたし。買いたいもんがあれば、買ってやるから心配いらん」
「はっ!?勝手に…」
「だから、ちゃんと許可もらったっつーの」
「あ、ありえない…」
ホントにこの男何者?
なんでこんなことになったのよー!!
あたしは唖然とするしかなかった。

