「な、な、何であなたが!?…ってか何であたしの名前知ってるんですか!」
あたしは今の状態にただただ驚くばかり。
「この車、俺ん家の。何で名前知ってるか?んー調べたから」
あたしの質問に淡々と答えると隣に座った。それと共に動き出したリムジン。
「うえっ!?どういう…?あたし、誘拐されたんじゃ…」
「ははっ。何言ってんの?凛子ちゃん、誘拐ならこんな自由じゃないでしょ」
「……っ//」
奴はただ笑ってるだけなのに…
自分の頬が赤くなったのが分かった。慌てて両手で頬を押さえる。
……あたし頭おかしくなっちゃった?
なんで赤くなんてんだー!!
ん?
てゆーかこの人…お金持ち?
リムジンなんて初めて見たし、乗ったし。お金持ちじゃなきゃ買えないもんね。こんなの…
そう疑問に思っていると…
「あ、凛子ちゃん今日から俺ん家で暮らしてもらうから」
ジュースを飲みながらサラッと言った男。
「はぁ…そうなんですか」
え??
俺ん家で暮らす…?
「誰がですか?」
「ん?お前」
あっ、あたしが暮らすのねー。
この男と。
ふ~~~ん。
―――――~~!?!?
えぇええーっ!?

