「可哀想だよな~、佐々木先輩。これで美妃様に振られた男100人と同レベルってことだぜ。」
「ひっど!私が振った男たち全員敵に回す発言よ、それ。」
「ハハ、冗談だよ。でも逆恨みした男に刺されないように気を付けるんだぞ~。」
そうひらひら~、っと手を振って去っていく蓮。
蓮は私の数少ない男友達の一人。
高校に入ったときに出会って、意気投合してからかなり仲がいい。
「にしても不思議よね~、南くんって。」
怪訝な顔をしてそうつぶやく碧。
不思議?
「蓮が不思議?なんで?」
「だってあんだけ女子にモテるのにあんたには一切手を出さないし、
あんたもあんたでアプローチ一切しないし。
学年一男癖悪い女と学年一女癖悪い男がただの友達とかおかしいでしょ。」
確かに。
でも蓮をそういう対象で見たことなかった。

