「ちょっと美妃、聞いたよ。あんた3年の佐々木先輩振ったんだってね。
今回で何回目?」
桐沢高校の二年に進級してから一か月。
5月の生暖かい風が吹く教室に脚を組んで最新型のスマホをいじるのが私。
「だってあの先輩がっつきすぎなんだもん。
いくら顔がいいからって、むっつりはいや。」
神崎美妃、16歳。
はっきり言って、モテます。
「全くあんたは。いい加減本気で付き合える相手探したら?」
そして私にアドバイスするのが幼稚園からの親友、
早川碧。
ショートヘアがよく似合う、さっぱりしたお姉さん。
「え~、今はいいや。今はいろんな人と付き合って楽しみたいの~。」
今までの会話からわかるように、碧は私を批判している。
なぜって?
私、男癖悪いから。

