太陽と月の後継者


「ねぇ、クレア。」

『なに?』

ビアンカは歩きながらずっと不思議に思っていたことを聞く。

「試合の時、黒の騎士がクレアの頬を傷つけた筈なんだけど。どうやって治したの?」

『それは…』

「あー、言いたくないならいいわ。
自分で調べる!」

自分で調べるんじゃ意味無いじゃん と、心の中でツッコミを入れるクロエ。ふと真剣な表情になって言った。

『私…天羽なの。』

それを聞いたビアンカは言葉を失った。

「…あ…あま…は」

『うん…このことは誰にも言わないで。
レイやヨウテスたちにも…。』

天羽はいつ何が起こるかわからない。

死と隣合わせの存在。

クレアは相当な覚悟を胸にこのことを打ち明けてくれた。

ビアンカはそれを知ってクレアに抱きついた。

「クレア…どうしてそこまで出会ったばかりの私を信じられるの?じゃあ代わりと言っては小さなことだけれど、私の秘密、聞いてくれる?」

『…うん』