一気に戦況が変わりレオンは渋った顔をしている。
魔獣は全て倒され神官を裏切ったレオンは小さなナイフをクロエの肌にあてがった。
綺麗な肌に真っ赤な雫が伝う。
それを強引に飲むと彼はまた何時もの笑顔を浮かべる。
クロエは気付いた。
彼は天羽の中毒性に飲み込まれている。
「お前達、行け。」
レオンは親族を絶対的に不利な状況で出動させる。
これには朱雀族の者は渋った顔をした。
しかもそこは氷の大地。
圧倒的不利。
それにはビアンカ達も驚いた表情を浮かべている。
そして、クロエはイズミとシルバーの衝撃的な場面を目撃してしまった。
シルバーの爪が、イズミの腹部に突き刺さっている。
イズミは笑っていた。
シルバーはやっと自我を取り戻したのか、
爪を抜いて彼を抱き留める。
爪を抜いたことにより血が溢れ出していた。
イズミなら攻撃を避けれたのではないかと皆は思った。
だが、彼は自らその攻撃を受け止めたのだ。
「イズミ様...!俺は...っ」

