しばらく時が経つと、 クロエの部屋に青年がやって来た。 その青年は、かつてエミリア宮殿にクロエが 眠っていた時に来た彼だった。 彼女を抱き上げそっとベットまで運ぶ。 「クロエ様…もし、貴女様が壊れてしまうことになれば、その前に私が貴方を…」 切なそうに呟くと額に口付けをして一瞬にして消えた。