太陽と月の後継者



クロエが泣きつかれて再び眠るとアリスとシルバーはそのまま疲れて眠ってしまった。

明け方、クロエは目を覚ます。

『ん…

あれ、ふたりともここで寝たんだ。


……ありがとう』

そっとベッドを抜けて、
制服を着る。




「ん…クレア…?」

シルバーは、目を覚ますとテーブルの上にある置き手紙に気が付いた。

“ 行ってきます クレア ”

「俺、…寝てたのか。」

シルバーは隣で寝ているアリスを見る。

感情がないと自分で言っていたアリスの頬には、涙のあとが残っていた。

「ちゃんと泣けてるじゃねーか。」

シルバーはそっとアリスに布をかけてやると、そのまま部屋を後にした。