男の言葉に反応し顔を上げた。
そして今まで見えてなかったものが全て目に映る。
なにその服。
そしてあなたの周りにいる人達の格好もなに。
何かが崩壊したようなレンガの山はなに。
あなたの後ろにある大きい船はなに。
横から駆けてくる馬車はなに。
今更周りがおかしいことに気づく。
あー、ダメだ。
その考えを最後に、私は意識を手放した。
バタン
「おい、起きろ。はぁー、またかよ..。」
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ここはどこ?
..っていうやりとり前もやった気がする。
ボーッとする頭を回転させ、重たい瞼を少しずつ開けてみる。
あ、気絶したんだっけ、人生初の。
なんてものすごくのんきなことを思ってしまった。
目を開けてみてまず目につくのが天井だ。
でもなんかこの天井低いな..。
まいいか。
とにかく今は安全確認だ。
全身動くかすこし身じろいでみた。
そして寝返りを打ってみる。
やはりベッドの上にいたようだ。
もう一度寝返りを打って天井をしばらく眺めた後、視線だけを動かし周りの確認。
誰もいないようなので、ゴロンと転がるようにベッドを降りた。
立ち上がって辺りを見渡すと、どうやらここはどこかの一室のようだ。
「ギラギラだ...。」
というほどどこもかしこもギラギラではないが、一つ一つの家具がどこかのブランドのアンティークのような高価もののようだったり。
大きさは控えめだが、存在感は大きいアンティーク調のシャンデリアだったり。
そしてそれよりも驚きなのは部屋の広さ。
「天井たかーい..。」
どうやらさきほど見た天井は部屋のものではなく、天井付きベッドのものだったのだ。
初めて見る豪華な部屋に興味がいき、ぐるりと一周してみる。
ベッドがあるということは、ここは寝室のようだ。
それでも私が住んでいた1LDKの部屋よりも広く、これまた高そうなローテーブルにふかふかのソファーもある。
スライドドアで仕切られているウォーキングクローゼットは、びっしり洋服や靴が入っていても、余裕で3人川の字で横になれるほどの大きさはある。
極め付けはバスルームトイレ洗面台が別々なことだ。

