片想いの積み重なるに


「ほら、教室入んねえと」

「どうしよ...楽しみにしてたけど、私全く来てないんだよ」

「転校生みてえなもんだよ」

「う〜...」

「おい、もしかして赤城か?」

「あ、センセ。そうそう赤城。なかなか教室入ってくれなくてよー」

「赤城、これてよかったな。てか、木更津と一緒に住んでんだってな。何もされてないか?」

「なんそれ、俺が襲うみたいに言わないで」

「ないこともない話だろ。両方の親御さんから頼まれてるから特別許可してるだけだ」

「それよりよー、はづが震えてるわー」

そんなかんだしてると

「あ!凛人くんおはよう」

「おー、凪響に呉、はよ」

「遥月ちゃん来たんだ〜どうしたの?教室入んないの?」

「え、あ、いや…」

口ごもる遥月に「呉 柚奈」と教える。

「呉さんたちも同じクラス...?」

「そうだよ〜、入ろうよそろそろ」

「お前鈍感すぎるだろ」

「なにが、凪響くん」

「初めて教室に入るようなもんで緊張してるんだろ」

「なるほど…じゃあ一緒に!」

そう彼女に手を引かれてやっと教室に入る遥月。

「遥月ちゃんの席って??」

「俺の後ろ。1番後ろの窓側」

「あの…はづでいいよ。呉さん…」

「私も、ゆずでいいよ!」

キュッと遥月に袖口を引かれる。

「どうした?」

「これって友達...?」

「そうなんじゃね?」

「そっかぁ!」

と嬉しそうに頬を赤くする。どれだけ嬉しいのかとくすっと笑いをこぼす。

「なに1人で笑ってんの凛人?きもちわりい」

「ひでえよ、凪響」

「お前ら~、さすがにもう始めてもいいか?」

「すみませんでした~」