家に帰って、ご飯食べて、風呂入ってその間、空は一度もしゃべらなかった。

「……私もなんて言っていいか」

   
…こうなったら…

「空、あのさ」

「………………」

「しばらく、お兄ちゃんのとこに行ったほうが「なんで?」


……え……なんでって……

「とにかくお兄ちゃんのとこに行った方がいいと思うの」

「だから、なんで?」

「えー……だって」

「僕がいて美春は迷惑なの?」

「そんなんじゃ……」

「じゃあなんで?」