どうしてだろう。


手紙を読み終えたあとも、鼓動の速さが収まらない。



しかも体が火照ってる。

こんなのじゃ、病室に戻れないよ…


だって、絶対に今、顔赤いもん。

それでお姉ちゃんや長瀬さんの前にいったら絶対にからかわれる。



ふぅ~


と、深呼吸を繰り返す。

とりあえず個室から出て鏡の前に立つ。



よしっ!大丈夫。

頬の赤みは収まった。


胸のドクドクもだいぶ収まった。


あたしは手紙をポケットに大事にしまってトイレを出た。




自分の病室の前に来ると中からお姉ちゃんと長瀬さんの笑い声が聞こえる。


もうっ…そこはあたしの病室なの!


2人は仲良しなんだから…





そんなことを思いながらドアを開けた。