「す、すいません!!」

3階のナースステーションで俺は叫ぶ。



『はい、どうなされました??』

優しそうな看護士さんが奥から出てくる。



「これ…305号室の悠香に…305号室の人に渡してください」

と、言うと看護士さんが不思議そうな顔をする。



「よ、よろしくお願いします!!」

最後は看護士さんに手紙を押しつけた。


少し強引だったかもしれないが、関係ない。



『………木村?!』

病院から出る寸前、後ろから誰かに肩を叩かれる。



ゆっくり後ろを向くと


「……………村瀬?」

の姿。


どうしてお前がここに…??


『近くで話さない??』

村瀬に言われるがまま、近くのカフェに入った。