左手の薬指に指輪をはめ、
もう1つの指輪を便箋と一緒に封筒にしまった。
悠香の誕生日に渡そうと思っていたペアリング
渡しそびれてしまった
悠香?
俺、もう泣かない
悠香を想いだして泣いたりしない。
悠香を想いだしたとき、俺は笑う
今ここでそう誓うよ
悠香?
本当に好きだった
いや…今も尚、好きだ
あの頃と一ミリだってキモチは変わっていない。
違う…そうじゃない
あの頃よりキモチは大きくなっている。
逢っていないのに
日を重ねるごとに悠香の存在は大きくなるばかり。
悠香?
俺がそっちに行くまでもう少し、待ってろよ
必ず、行くから
必ず、迎えに行くから
もう少しだけ、1人で頑張っていてくれ
悠香…好きだよ
いつまでも
ずっと
『愛してる』
【END】
→あとがき


