Last Letter~手紙がくれた想い~







「え?大樹?」



「「兄ちゃん??」」



3人の声に


「ちょっと出かけて来る」


俺はこの一言で済まし、家を出た。


約1週間ぶりに外の空気を吸った。

やけに寒いと思ったら真っ白の雪が降り始めた


俺、どんなタイミングで外に出たんだ?


そんなことを思いながらどこへ行くでもなく、俺は歩く。




悠香?


俺も苦しかった

俺も辛かった



悠香が苦しそうに呼吸する度に胸が痛かった


悠香が辛そうに声をあげる度に胸が締めつられた



でも


悠香と話しているとき
どうしようもなく、楽しくて


悠香と笑い合ってるとき
どうしようもなく、幸せだった。


過去形でしか言い表せないのが
悔しいけど


俺は幸せだったよ