Last Letter~手紙がくれた想い~







「じゃ、飯作るわ

お前のおかげで俺、料理上手になっちゃうな」


弘斗はクククッと笑いながら部屋を出て行った。

今のは嫌味だったんだろうか


ま、なんでもいいか



俺は握っていた封筒の表を見る





「………………っ!!」


ドクンドクンと大きな音を立て始める心臓



バカか…

そんなはず、
そんなワケがない



どうして今ごろ…



『木村大樹様』


その文字に

その字の大きさに

見覚えがある



でも…でも…アイツは…



俺は今にも溢れ出しそうな涙を堪え
震える手で封筒を開けた