「大樹?入るぞ??」
ぼーっとしているとドアが開く。
時計をチラッと見ると時刻は4時
あぁ…もうこんな時間か、と少し驚きを感じる。
「はい、これ。
お前宛の手紙」
制服姿の弘斗
「ごめん…弘斗
もうちょっと、もうちょっと待っててくれ」
あと少し…
あと少しで気持ちの整理ができる
だからそれまでは智樹と春樹のこと、頼んだ。
ただ、弘斗は
「別にさ、忘れなくてもいいんだから。
だから…焦るなよ
焦ったってなんもいいことないし。
それにユウちゃんはお前に忘れてほしくないと思うぞ?」
そう言って俺の隣に腰をおろす。
「ユウちゃん…幸せそうに笑ってるよな」
写真のことに弘斗が触れたのは初めてで。
少し、動揺した。


