「ユウちゃん、きっとお前に感謝してるよ
あんな穏やかな顔して眠りにつけたのはお前のおかげだから
な?大樹」
俺の心と裏腹に快晴な天気
真っ青な空と灰色の煙が異様な色合いを醸し出す
あの灰色の煙は…悠香だ
悠香の手に触れることも
頬に触れることも
目を見つめ合うことも
もう…できなくなる
悠香は…骨になる
……骨になってしまうんだ。
魂は…どこへ行くのだろう
悠香の心はどこへ行ってしまうのだろうか
ふと、そんなことが頭をよぎる
「なぁ…弘斗
悠香の心は…どこに行くんだ?」
唐突なその質問に弘斗はひどく驚いたようで
俺の顔を不思議そうに見つめる。


