『……コホッ…コホッ…』


急に苦しそうに咳をし始める悠香

俺は悠香から離れ背中をさする。



「悠香?大丈夫か??」


なんとか言葉を発しようとする悠香。

だけど咳が邪魔をしてうまく喋れない。



俺は悠香を支えながら病室に戻る。

途中、長瀬さんに会った。


長瀬さんは悠香の表情を見ると急に真面目な顔つきになって。



『悠香ちゃん、ベットに寝かせておいて』


と、俺に一言言ってナースステーションに戻って行った。

長瀬さんの表情が俺の不安を募らす。



「村瀬、ちょっと手伝え」


病室のドアを開けると中に弘斗と村瀬がいて。



『ど、どうしたの?!悠香…?』


村瀬の表情が変わる。

弘斗も心配そうで。



俺の…せい……?