「高校の同級生なんだ。
あと…弘斗とはバンド一緒にやってる」
そうすると悠香は少しからだを起こして、手をパチンと叩く。
え…?どうしたんだ??
『大樹くん…もしかしてBlack Knifeっていうバンドしてる??』
「悠香、なんで知ってるの?!」
目が飛び出すかと思うくらい驚いた。
手紙じゃバンドの名前は出してないはず…
どういうことだよ…
『前ね、お姉ちゃんが携帯で録音した曲を聴いたんだ。
そしたらお姉ちゃん、
このバンドはBlack Knifeって言うんだよって教えてくれて。
初恋歌ってるボーカルが弘斗くんの親友だ、って聞いて。
だから…大樹くん、Black Knifeやってるんじゃないかな…
と、思ってね?』
ニコッと笑う悠香。
って…初恋、聞いたの?!
悠香…俺の作ったあの曲、聞いたのか?!
あ…どうしよ…?!
ヤバイ…恥ずかしすぎる…!
だって…あの曲、悠香を想って作った曲で。
あ…ヤバイ…


