『ユウ…?入るよ?』


村瀬のあとに続いて弘斗、俺、長瀬さんの順で入って行く。



『お姉ちゃん…弘斗くん…長瀬さん…?!』


俺を見た瞬間、悠香は起きあがる。



「あ…寝てなよ?」

俺は悠香のベットの隣にあるイスに座る。




『え…なんで…どうして…

ねぇ!お姉ちゃん!!』


悠香はなぜかかなり驚いていて。

あれ?昨日、俺が来たこと…覚えてないの?



『ユウ?あんた…昨日の記憶ある??』


村瀬が悠香の顔をを覗き込む。



『記憶…とにかく苦しくて…

ってことくらいしか…』


悠香の言葉を聞いた村瀬と弘斗は笑い出す。


長瀬さんはクスクス笑いながら悠香に体温計を渡す。



「ユウちゃん…マジで記憶ないの?

ドンマイ!大樹!!」


弘斗は笑いながら俺の肩をバシバシと叩く。


マジかよ…昨日、一応は初対面なのに記憶ないって…



はぁ…俺、ショックだ…