『あれ?ちょっと待って』


村瀬と弘斗は二人で内緒話を始めた。


その間、俺は悠香の顔を眺めていて。

悠香…前に見たときよりも…やせてる…?


顔が赤くて。

少し苦しそうで。


額には汗が浮かんでいた。



悠香…苦しいよな…


できることなら俺が変わってやりたい…



初めてこうして逢ったのに俺はそんなことを思っていた。



『あ!そうだったんだ…』


俺が耽っている途中で村瀬が叫ぶ。



「大樹…これからもたまに、ユウちゃんのお見舞い来てやってな?」


弘斗はいきなりそんなこと言い出すし。


余計に頭は混乱して。



あ…俺、ダメだ…