涙のあとには

初恋だった。

優しくて、面白くて、賢くて、何よりも優希の前だと自然体でいられた。

2人とも一宮に合格してずっと一緒にいられたらなぁ、そのために頑張ろうって思えた。

その事を告白したのは唯一、その時彼氏がいた七葉だけだった。

「七葉。私、今の時期にとんでもないことしちゃったかも」

「えー、どうしたん。もしかして恋とか?や、でも凛花に限ってそれはないかー」

「や、そのもしかして。」

「え!誰!?吉澤?」