─────昼休み
学年のフロアの階段に来た私達は、踊り場で話していた
ここは、昼休みあんまり人が通らないから、いいかもと思って
「それで?何があったの?」
「別に、大した事じゃないから」
「じゃあ、なんでそんなに落ち込む必要があるの?そう言って、大した事じゃないからって、自分の思い否定してるだけじゃないの?」
た、確かにそうなのかもしれない・・・
自分の思いに言い訳してるだけなんだ
ホントは・・・ホントは真島と喋っていたいんだ
それなのに、あの子達の言葉を受け入れて、結果こうして優希に迷惑かけてる・・・
優希は、こんな事言ったらなんて言うだろう
・・・ううん、そんなこと心配されても優希は嬉しくない。むしろ怒りそう
だったら、優希の力を借りよう
「あのね・・・」
私は、三人組の女の子達に言われた事、多分そのせいで落ち込んでる事
自分の思いを、告白した
しばらく、優希は黙っていたけれど
「バカじゃないの」
と呟いた
「え?」
「その女達よ
陰で、こそこそそうやって言って、本気で真島を自分のものにしたいなら、堂々としてなさいよ!」
「確かにそうかもね」
「そう思うでしょ!?なんで陰でそんな事言われた人がうじうじしなくちゃなわない訳!そんなの、おかしいよ!」
珍しく、怒りをあらわにしている優希
「いい?絶対そんな人の言葉鵜呑みにしちゃダメだよ、櫻子は櫻子、相手は相手。別に櫻子に恋愛感情があるかどうかなんてわからないんだから、いつも通り接してればいいのよ」
「うん、分かった」
「でもやっぱり、櫻子真島のこと好・・・」
「え?」
「ん?いや、何でもない!」
チェっ、教えてくれたっていいのにー
ケチ、ケチ!
でも、まあいっか!
相談したおかげですっきりしたし!
「ありがとう!相談乗ってくれて」
「いいってことよ!」
そう言って親指をぐっとつき出す優希
ほんとに、いい友達をもらいました

