「櫻子、大丈夫??全然元気なさそうだけど」
「え?嘘?そんなこと全然ないよ!」
知ってる。
ホントは元気がない事自分が一番知ってる。
元気がない理由も、多分分かる。
でも、自分でも気づかないうちに私の中でそんなにあいつが大きな存在になっていたことを知らないだけ 認めたくないだけ
今まで普通にしゃべれてたのに、いきなり距離が遠くなった、いや、距離を遠くして、戸惑ってるだけ
「・・・らこ、櫻子!聞いてる?」
「え?ああ、ごめんもう一回言って」
「はぁ・・・具合でも悪いの?保健室行きなよ、私付いてくからさ」
「全然!そんなことしなくても大丈・・・」
「大丈夫じゃないでしょ」
うっ・・・・・・
「ホントのこと話してよ。何かあったんでしょ?どうして教えてくれないの」
「や、やっぱり分かる?」
見抜かれてたか・・・
「当然。何年櫻子の友達やってると思ってんの」
「高校入ってから2年」
「なっ!意外に短いわね
まあ、でもずっと一緒にいたわけだし、異変なんてすぐ気づくわよ」
「じ、じゃあ、お昼の後の休み時間で・・・」
「OK!絶対に忘れないでよ」
「うん。」

