翌日。昨日は勉強の楽しさを久しぶりに知り、ルンルン気分で学校に向かっていた
こんな気持ちにさせてくれたのも真島のおかげだ
今日なら購買の幻のチョコクルネを買って上げる余裕も持っている
「おはよう!」
「おはよう」
朝から優雅ににこりと微笑むこのお方は水野優希
サラサラの黒髪ロング 肌も白く、背もすらっと美人の優希は人気がある
おまけに頭も顔もいいと来た
だけど、体育が苦手なのは、やはり人間ですな
「何だか、今日の櫻子とっても生き生きしてる
すごい肌ピンピンしてるよ」
「そうなんです!昨日はね、勉強の楽しさを久しぶりに知ったの!」
「え?何があったの櫻子!? そんなこと言うだなんて・・・」
目を潤ませて手をとる優希
「あの・・・私、傍から見てそんなに勉強つまらなそうにしてた?」
「してた」
「ま、マジですか」

