だから、山本をあんな目に遭わせてしまったんだ 久しぶりに来て、ついつい夢中になっていた 集中して読んでいると、どこからか怒号が聞こえてくる 周りを見てみると、山本がいない まさか・・・!? 店内は騒然としているけど、誰も助けない 俺の嫌な予想が当たり、変な男に絡まれているのは山本だった いつもは俺に真っ向勝負してくるのに、本気で怯えてて 正義感とか、そういうの関係無しに、勝手に体が動いていた 「すいませ〜ん おっさん、ここ本屋なんだよ 誰も騒いじゃいけねぇの、小学校で習わなかった?」