「見た見た!あの2人絶対両思いだと思う!」
「・・・!!
た、確かに・・・」
『両思い』という言葉に何故か敏感に反応してしまった
同時に脳裏に浮かぶあの瞬間
「・・・やだ」
「・・・え?何か言った?」
「あ!いやいや!えっと、あ、胃が、胃が痛いなーと、アハハ」
「・・・胃?食べ過ぎた?」
「かなあ」
「ひどかったら保健室行きなね?」
「うん、ありがと!」
ふぅー、危うく優希に感づかれる所だった〜
「あの二人絶対結ばれるって!」
「かも、ね!」
「じゃあな〜」
私の耳に届いた声は
「あれ、真島っていつもあんなに遅く来てたっけ?」
真島のものだった
私が今、一番会いたくない人
「よお、2人ともさ、昨日はごめんな?」