それから、ぼーっとしながら掃除を終え、クラスに向かう
そこには、さっき宣戦布告した真島の姿が。
待っていたのかなんだか知らないけど、私を見つけた途端荷物を持ってこっちにやって来て、
「一緒に帰ろう」
ハイ、と左手付きで私に手を差し伸べた
・・・何なんでしょうかこのシチュエーション。少女漫画みたいで、嫌いなヤツながらもドキドキする
ぽかんとしてる私に我慢出来なくなったのか、私の右手を勝手につながせて、すたすたと廊下を歩き始めた
真島は気にしてないみたいだけど、女子のつららより鋭くて冷たい視線が刺さる
真島君よぉ、これはひどいぜぇ・・・
興味がなかったから、あんまり知らないけど、真島は意外に人気が高い
そりゃ、そうか。頭、運動、顔、三つ揃ってるもん
女子の視線が辛いわけだ。

