あっという間にみんなが家に来る日になった
母さんが綺麗好きだから家の中はいっ人が入れる様になってる
俺の部屋もお母さんの洗脳を受けてるしな
家までの案内は慧介がやってくれるらしい
「案内係とか何だよ!」ってこの前文句言ってたけど口元は緩んでたの俺は知ってる。
・・・どんだけ俺ん家好きなんだよ。
やる事も無いし、TVでも見てようかと思ってリモコンに手を伸ばそうとしたら
スマホが揺れた。
画面には「バカ」の二文字。
「もしもし」
スマホの向こうから山本のいつもの声。
ちなみに画面の「バカ」は山本の事。
あいつには櫻子って女子らしい名前よりバカの方が合うなって
・・・って、俺ひどいな
「あ、真島?あのさ、頼みごとがあって」
「頼み事?」
山本は、新しくメンバーを追加したいと言ってきた
「川上、川上・・・あー、あいつか、いいよ」
よく分かんねえけどまあ、バカの友達に悪いやつはいなさそうだし
「あ、ほんとに?ありがとう!それじゃまた後で!」
・・・電話の向こうでも台風みてぇだな