社内恋愛発令中【完】

それを分かってしまった今、顔だけには騙されない。



「詩苑ちゃーん」



渡された資料をコピーしていると、蓮也さんの呼ぶ声がした。



場所取りの時間だ。



「これコピーしたら行けます!」



振り返って言うと、蓮也さんはオッケーサインを見せる。



さっさとコピーを終わらせたいとウズウズしてると、背中で何やら会話が聞こえてきた。



「仕事してたらいいじゃないですか〜」



「もう仕事は終わったって」



コピーが終わり振り返ると、そこには蒼井さんと蓮也さんが会話をする姿が。



いつもなら何も驚かない状況だが今は違う。



蒼井さんの話し方が、裏の顔だ。