社内恋愛発令中【完】

お金を払い外に出ると、蓮也さんはいまだに口元に笑みを浮かべていた。



「俺のセンスちゃんと見てくれたの?」



「だったらちゃんと見せて下さいよ…」



どうしてか仕事より疲労感を覚える体。



蓮也さんは隣でニコニコと楽しそうだ。



「花見、それ着て来てくれるの?」



提げる袋を指差して蓮也さんが問う。



「まあ、はい…」



あたしは曖昧に返事をしておいた。



「せっかく選んだんだから、着て来てよ〜?」



誰も頼んでないけど。と心の中で付け足すあたし。



だけどどこか嬉しいのも本音だった。