社内恋愛発令中【完】

定時で帰れることは確かに嬉しいし助かる。



桜瀬さんの優しさに甘えて帰ることにした。



「じゃあお言葉に甘えて。お先に失礼します!」



荷物をまとめて頭を下げると、桜瀬さんは愛想の良い笑顔で手を振る。



会社を出ると、いつもより交通量の多い道。



(あぁそっか…いつもはもっと時間が遅いからか)



腕時計は18時を少し過ぎた針を知らせている。



まだまだ1日が終わらないことに、あたしは心を踊らせた。



駅までを軽い足取りで歩いていると、洋服半額という看板を掲げるお店が。



「時間もあるし…」



あたしは腕時計を見直して、洋服屋さんに寄ることにした。



セールだけあって、あたしにでも手を出せる金額のものばかり。