そこにはコーヒーを持った蓮也さんが。



「飲む?」



「え、あ、ごめんなさい、あたしがやるべきなのに…」



「いや、昨日楽しかったから、ほんの気持ちだよ」



どうぞ、とコーヒーを渡す蓮也さんに頭を下げて、それを受け取る。



本当に尊敬する上司だと心から思う。



「あたしも楽しかったです!」



「そっか良かった」



ただ上司と一緒に駅まで歩いただけだったけど、会話に途切れがなくて楽しかった。



それは蓮也さんが会話を持ち出していてくれてたから。



蓮也さんのトーク力も尊敬するべきところ。



「昨日あのあと無事に帰れたみたいで安心したよ」