社内恋愛発令中【完】

その引っ張る腕が強引で、少し怖い。



「ちょ…っと…蒼井さん…!」



制止の声も届かない蒼井さんは、あたしの腕を引っ張っていく。



ズンズンと家の中にまで入ると、そのままリビングのソファーに投げるように放り出された。



「い…っ」



あたしを見下ろす蒼井さんの目は、冷たく色もない。



初めてこんな蒼井さんを見た。



息が詰まる。



「さっきと同じ言葉、今ここで言える?」



「っ」



「それとも、俺が言ってやろうか」



フッと口角を上げた蒼井さんに身震いが止まらない。