社内恋愛発令中【完】

そんなあたしを見兼ねたのか、蒼井さんがそんなことを言う。



一瞬舞い上がる気持ちだったが、あたしだけのためなのかと思うと、ワガママな気持ちが出てきてしまうわけで。



「あたしなんかのために、大丈夫です」



首を横に振るあたしに、蒼井さんが大きな溜め息をつく。



「俺が限界なんだよ。強制だからよろしく」



そう言って、蒼井さんは自分の席へと戻っていった。



とことん自分が嫌になる。



相手の気持ちが欲しくてたまらなくなる。



付き合う前はこんなことなかったのに。



独りよがりでいいとおもっていたのに。



両想いということに、欲張りになってしまった。



ワガママになってしまった。