社内恋愛発令中【完】

夏の夕焼けが空に広がっている。



窓を開けると、ヒグラシが鳴き声やカエルの鳴き声が涼しく響いていた。



「夏なんですね〜」



「…なんだよいきなり」



「蒼井さんといると、季節感あんまりなくて」



サァッと風が髪を揺らし、夕焼けが自分を照らしている。



眩しくて少しだけ目を細めた。



「綺麗だな」



風の中で、微かに蒼井さんの声が聞こえてきた。



「…え?」



「夕焼け」



あたしには、そう呟く蒼井さんの横顔の方が綺麗に見える。