社内恋愛発令中【完】

頬にキスされたなんて、蒼井さんに言うべきだろうか。



口を結んでいると、蒼井さんが口を開いた。



「それで?最後になんかされたんだ?」



全てお見通しのような表情。



「も、もういいですよ!どうでもいいじゃないですかこんな話し!」



「よくないから聞いてるんだけど」



蒼井さんから逃れるように笑ってお皿を重ねると、蒼井さんがなおも冷静にそんなことを言う。



「よ、よくないって…」



「で?何された?」



今日の蒼井さんは、いつもよりしつこい気がする。



今日のことを思い出して、頬を触りながらあたしは呟いた。



「ほ、ほっぺにキスされました…」